脳内風景

変わったり変わらなかったり

父よ

最近今の自分の生い立ちや今まで何にどう影響されて今の自分になったのか、

分析するのが密かなブームである。

 

私の家族は父母と姉2人。

先に父の話をしようと思う。

 

私の父は無口。そして口ベタ。

発言したところで良いことを言った試しが無い。

女系家族なので、だいたい女性陣に罵倒されて終わる。 

母の方が強く、そして恐かった。

故に娘たちは完全なる母親支持者だった。

 

がしかし、父はある意味どんとしていて、

肩身が狭いというよりは、

自分の生活を謳歌していた。

(だから余計に罵られる)

というのも、超プレイボーイ。

私が小さい頃、いやなんなら長女が小さい頃から、常に浮気をしていた。

だから私にとって父の浮気は普通の事だった。

特に母親から「あいつは今日も女と一緒だ」とか「女と泊まりに行ってる」というようなことを毎度聴いてたもんだから、完全に母親サイドに洗脳。"親父サイテーだな、キモい"と割と早いうちからなる。

という訳で、小学生から25歳ぐらいまで、私はアンチ親父であった。

特に私が高3の18の時、だいぶえげつない浮気をした。その時、よりアンチ親父が強まり、20代前半は基本それがつっかかりとなり、父と関わることが兎に角嫌だった。完全拒否。

 

が、なんと人って変わるのね。

28になってから、すっと父が大丈夫になった。相変わらず口ベタだが、前みたいにつっけんどんにするでなく、なんかハイハイ。と受け流せるようになった。なんなら、良いこと言うやん。と思ったりする。

今や逆に母が脅威すぎて、

父ちゃんなんか生々と人間らしくてええやんと思う。

ちなみに64歳の今もお相手がいるらしい。

純粋にすごぉ〜〜〜と思う。

 

私はそんなすぐ切り替えたり割り切ったり出来ないから、これは浮気。はい、次。なんて絶対出来ない。不器用なんですよ。

だから、そんな父ちゃんが今はすげぇ〜と思う。

今になると、父の話すごくネタになる。

盛れる。全部笑い話に出来てる自分も可笑しい。別に自分がそれで不幸とは思ってなかったし、実際ふ〜んとしか思ってなかったなと今になって思う。

それより、大人としての楽しみ方知り尽くしてんなこの人!と、尊敬の域。

そして何より、父は仕事人間で、県内で1番車を売った人。少し出かければお客さんだらけ。ものすごい営業力。おまけに入社してからずっと同じ会社。これは私には絶対マネ出来ない。

 

同じ舞台で常に結果を出し続けた。

その事実には、さすがに頭が上がらないなぁ。と、大人になった今、心底思うのです。

父ちゃんすげぇな。

 

12月12日

1年。

あっという間に経った。

気付いているのは、私だけだろうか。

君はもう忘れているかな。

現実は普通に残酷なものばかりで、

報われる、ハッピーエンドなんて、

やっぱり非現実的なんだとつくづく思った。

今回は地味に引きずってしまったな。

なんとなく予想していたこの展開も、

心のどこかでそうならないでくれと願っていた。

理解は出来るけど、

やっぱり受け入れるには少し苦戦するよ。

どこで崩れればいいか

どこで泣けばいいか

悲しいのか悲しくないのか

よく分からないまま、

時間だけがひょうひょうと過ぎて行った。

そんなこんなで1年も経ってしまった。

そんな今日、とても悲しい。

いい行いをしていれば、善き心でいれば

なんて一個も報われなかったよ。

正直に全部をぶつければ良かったんだろうか。

よく、わからない。

元気なふりして、

大丈夫なふりして、

応援してるふりして、

けどいつも、本当はすごく、切なかった。

やっぱり好きだった。

だから今、少し悲しい。

今だけは、悲しさに浸らせてください。

雨は結局雪にならないまま。

予報ははずれて、ただいつものように

地面をぬらすだけ。

現実ってそんなもんだよって言われてるみたい。

今の私の気持ちにぴったりじゃないか。

なんて思っている。

君の存在に私は疲れたよ。

早く、外に行かないとね。

それじゃぁ、いってらっしゃい。

30になって会ったら、また良い友達になろうね。

それまでお互い少し出かけよう。

変化して成長して、また会おうね。f:id:maricco071:20181212011255j:plain